処凛とニコル
〇雨宮処凛〈あまみやかりん〉氏。北海道出身。社会評論家として「週刊金曜日」の編集委員や社民党機関紙「月刊社民」などに寄稿している。筆者から見れば、リベラル〈中立〉もしくは左派に属すると思うのだが、若い時はバリバリの行動右翼だったというから面白い。面白いと言ったら彼女に叱られ...
母・敏子のこと
11月は筆者の誕生月で満71歳となる。母は昭和3年生まれで92歳である。現在、志布志町にある「びろうの樹・山重」という老人介護施設にお世話になっている。入所間もなく、接遇についてアンケートの依頼があり、筆者が母に多くの項目を訊ねたところ、殆どが「とても満足」との答えだったの...
「日米共同演習」論
本紙報道によると、日米共同訓練が26日から11月5日まで行われる。武力攻撃事態などを想定した「キーン・ソード」の一環で、中種子町の長浜海岸と旧種子島空港で自衛隊単独の訓練がある一方、臥蛇島と中種子町では艦艇や水陸両用車、ヘリコプターによる着上陸訓練などを予定との事。自衛隊員...
「日本学術会議」論
筆者は高校社会科の退職教師である。東大の加藤陽子教授の名を今回の「日本学術会議」会員に任命されなかった一人に見つけて驚いた。近・現代史が専門の氏は高校日本史教科書では大手のY出版で執筆もしている著名な歴史学者である。明確な理由も示されないままに「会員不適格」の烙印を押された...
「記憶に」「空母いぶき」
〇「記憶にございません」。国会で野党議員から「金銭授受はあったんですか、総理」と訊かれて「だからうるせえんだよ、記憶にございません」と開き直った総理の言からタイトルが付けられている。政権支持率は史上最低の2%で、街の警官からも「総理、あんたは約束なんか守った事なんかねえじゃ...
二人の学者
元気の出る言葉⑬ 一一五〇 河合隼雄と森敦氏。故人二人とも世界的学者であった。 ◎河合隼雄(かわいはやお)氏。兵庫県出身。文化庁長官。〇七年、七九歳で没。幼少期より繊細で、敏感に人の心を常に読み取ろうとしていた。よって家庭では「見抜き人」と呼ばれていたようだ。「人の死」にも...
菅新政権論
自民党長期政権を説明するに振り子論があった。大まかだが、政治の岸から経済の池田へ、田中金権からクリーン三木へと振り子のように政権が動いた事で政権交代にも似た期待感を国民に造ったという理論である。しかるに安倍政策継続を謳った菅新政権を見るに、脱派閥を主張してきた当人が主用派閥...
「お帰り寅さん」と「パラサイト」
盆・正月と言えば独身時代は酒瓶を手に映画を見に行くのが常だった。 そして今年。コロナ禍もあり、借りたDVDを独り、自宅で見る羽目となった。勿論、酒肴と共にである。今夏に観た映画から四本の感想である。 〇「お帰り寅さん」。ご存じ「フーテンの寅さん」の最終リメイク版である。寅さ...
元気の出る言葉。程料理人
筆者が「料理自慢」である事は以前書きました。個人山行していた独身の頃から調理には関心を持ち、工夫も凝らしてきました。料理番組はよく見てましたし、今でも時々見ています。昔TVであった「料理の鉄人」は必ず見ていて、レシピ本も三冊手にしてます。和洋中の三鉄人に腕自慢の調理人が挑む...
元気の出る言葉・ひろさちや
多くの仏教啓蒙書を出版し、広く名前を知られている宗教評論家である。三十六年、大阪市生まれ。東大文学部印度哲学科卒業。ペンネームの、〈ひろさちや〉はギリシア語で愛するを意味するフィロと、サンスクリット語で真理を意味するサティヤからの合成だそうだ。経歴は割愛して、氏の法理をさっ...