哲人論➁プラトン
「ワシの後はどうなってんだよ」という〈ソクラテスのため息〉が聞こえてきそうです。本稿で〈哲学者論〉を始めたのに「元気の出る言葉20回」他を入れ込んでしまい、ソクラテス論まで二回展開したのみで休筆して半年経ったようで。そこで〈哲学者論〉として、ソクラテスの弟子、プラトンから再...
少年老い易く 学成り難し
少年老い易く學成り難し 1310 タイトルは朱子の「偶成」の語で、二十歳の頃の日記にも認めている好きな句である。「一寸の光陰軽んずべからず」と肝に銘じて来たつもりが早や、階前の梧葉已に秋声、と知らされる年齢となった。タイトルが浮かんだのは「夏休みの友」を目にしたからで、コ...
郷土鹿児島出身タレント二人ーー南九州新聞コラ掲載
郷土出身の二人の芸人の紹介である。いつか本コラムで取り上げさせて貰いたいと思っていたら2/25日の南日本紙が社会面で桂竹丸氏を取り上げたのです。写真入りで大きく。先を越されたと思いましたね。で、今回は二人です。 ① 桂竹丸氏――鹿屋市出身の真打落語家です。氏はラジオでも竹丸...
辺野古密約と核のゴミーー南九州新聞コラム掲載済み
① 辺野古新基地に新たな事案が発生した。それは、陸自の水陸機動団を辺野古基地に常駐させるという日米合意が安保法制成立時の2015年に結ばれていたというものだ。新基地については昨年、米下院の軍事委員会でもマヨネーズ並みの地盤に疑問が出される一方、県民の七割近くが反対の意思を表...
わが職歴
「食歴」で書きたい事もあるのです。酒を飲むようになってガラリと食志向が変わったという事。例えばそれまで食べなかったウナギを好んで食べるようになったこともその一つです。美味い物に敏感になりましたね。酒にしてもいろんな品種を試しています。寒いので最近は温かワインを飲んでます。ワ...
「信じる事」「疑う事」
ーーー 先々週の「あまびえ飴」論で「信ずる者は幸いなり」の語を用い、先週「時事論」の内容は「政治家の言は疑え」に近い論旨で書かせて貰いました。使い分けている筆者の本音は如何に? との疑問をお持ちになられたかも、という訳で、今回は後者の「政治とは疑ってかかるべし」に論点を置...
「時事論」二題
① 辺野古新基地に新たな事案が発生した。それは、陸自の水陸機動団を辺野古基地に常駐させるという日米合意が安保法制成立時の2015年に結ばれていたというものだ。新基地については昨年、米下院の軍事委員会でもマヨネーズ並みの地盤に疑問が出される一方、県民の七割近くが反対の意思を表...
「アマビエ」飴・論
陳腐な表現だが、「タマガッタ」とするには及ばないだろう。「魂消・たまげ」るとは「魂が消えるほど驚く」を語源とした古語に起因するらしい。で、何をタマガッタのかというと、先般実施された初の「大学共通テスト・国語」の第一問である。現役時に高校社会科教師として「倫理」を専門に教えて...
「病者の祈り」を止揚すべく
次の「詩」、タイトルは「病者の祈り」としてカトリックでは比較的に知られているようで、故日野原重明は「現代医学と宗教」 の中で紹介しています ☆「病者の祈り」ーー〈私の〉祈りに対する神の応え。 ニューヨーク大学リハビリテーション研究所蔵。...
元気の出る言葉・竹内久美子
前回は戦後間もなく女性の自由恋愛や奔放な性を書いた事から「子宮作家」と揶揄された瀬戸内晴美氏を紹介しましたが、〈動物行動学〉の立場から、人間の性の本質に迫ろうとしたのが竹内久美子氏(56年生)である。彼女の結論から述べれば、人の行動特に生殖行動は〈利己的遺伝子〉が決める、の...