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わが職歴

 「食歴」で書きたい事もあるのです。酒を飲むようになってガラリと食志向が変わったという事。例えばそれまで食べなかったウナギを好んで食べるようになったこともその一つです。美味い物に敏感になりましたね。酒にしてもいろんな品種を試しています。寒いので最近は温かワインを飲んでます。ワインにブルーベリージャムを溶かし、黒コショウをかけてチンしたもの。ドイツの伝統的飲み方で「グリューワイン」と呼ぶそうです。お試しあれ。

 さて「職歴」である。なぜ本テーマにしたかというと、AI〈人工頭脳〉の普及によって職種の変遷・淘汰が著しい現実があり、「十年後に消える仕事」を調べると驚くしごとが人の手から離され、機械化されていく予想がたてられているからです。

 そこで自分の「職歴」考です。多くの仕事に係わってきました。

①「土方」さんです。「土方」という語は差別用語として現在は、死語になり「土工」と呼ばれているようです。仕事では、西駅の地下道作り、飯場に泊まり込み、ある離島のホテル作りなどやりました。話は逸れますが歌「朝も早よからベント箱さげてーそれでも兄貴は土方の大将」は好きなのです。ご年配者しか知らないでしょうね。

②建設業。与次郎が浜に産業団地の基盤を作りました。重機のない頃です。一輪車〈猫グルマ〉は特技です。 ➂ゴミ招集。現在はゴミステーションからの資源ごみ抜き取りは禁じられていますが、そうでなかった時代、車で駆け回り、資源を集めて分別し処理業者に運びました。結構な金になってたようです

④本販売業。あらかじめ学校で図書注文表を配って貰い、希望図書を学校で休み時間に購入してもらいました ⑤ガス風呂業。公団住宅が木船からガス風呂に交換の時代、繁忙でした。実入りはとても良かったようです。⑥紙器製造。手工業に近く、印刷済みの厚紙を裁断したり、折り目をつけて、紙箱にする段取りです。組み立てはパート女性がやってました 

⑦鋳物作成。高温で溶けた鉄などの金属を鋳型に流して製品化する仕事で、出来立ても高音なので皮手袋を使ってました 

⑧キャバレー業 男性ですから、指名承りを除けば裏方です。ピック使っての氷割りとビール空き瓶の片手五本持ちは今でもやれます、大した技でもありませんが(笑)

⑨鉄筋屋。コンクリートを流す前に鉄筋を使い、型を作るやつです。高層のタンクなどもやりました

⑩造園業 与次郎が浜に椰子の樹などを植える為の穴掘りです。ショベルカーなど無かったころです

⑪燻蒸〈くんじょう〉業。輸入した外材を臭化メチルで、パインなどの果実は青酸ガスで、他にも高層タンクの穀物飼料消毒なども、公人植物防疫検定官の立ち合いの下でやってました。

 いかがだったでしょうか。吾が「華麗なる職遍歴」です。でもこれはおよそ半世紀前のバイト歴なのです、憶えているのだけあげました。バイトが面白かったのか退学していった仲間も何人かいました。自分はバイトの為か在学六年に及びました。末尾は「AIによって消える仕事」を揚げるつもりでしたがやめときましょう。失意される方が出たら不本意ですので。高見から恐縮ですが一つだけ言えるとしたら「時代の行く先を読む事」に尽きるでしょうか。

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