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公文書破棄は民主主義の破壊

  • 執筆者の写真: 雄幸 土橋
    雄幸 土橋
  • 2018年5月26日
  • 読了時間: 2分

南九州の梅雨入り宣言が正式に発表になりました。正午です。私は朝にFBで「梅雨入りか」と書いたので、私の方が早く予想した事になります。これが始終天気を気にしている農家の低力というものです、オホン。ジマンはさておき。

世論欄に働きかけるべく、南日本新聞に上記タイトルで、本日雨の中、書き上げて投稿しました。 以下です

 記録の破棄は民主主義の破壊

人が記憶を消失したり変容したりする事実は自明だ、というのが現代の知見と言える。心理学の権威の一人、フロイトも被験者の記憶変容に翻弄された逸話があるそうである。記憶が不確実ゆえに忘備録や日記などの記録する方法を人は採るわけである。一方、信用という記憶による商習慣を過去のものとして、双方の記録を根拠として近代経済は成立していると言える。記録は不要だ、記憶を大切にしたい、という個人の自由は勿論否定されるべきではない。が、合理的な組織たるものは記録が引き継ぎされてこそ運営、継続していけるのである。住民や国民の信の上に立つ行政機関が、執行の過程をより細部にわたり記録し、可能な限り長期に亘って保存していくのは負託に対する責務だと思う。時の権力者によって公文書が都合よく改ざんされたり破棄されるような事があるなら、積み重ねられるべき歴史の否定行為であり、もはや民主主義国家とは言えない。作家高村薫氏は「先の戦争の歴史的総括を困難にしたのは公文書の破棄だった」と説き、「今や正義が価値を持たなくなりそうな社会だ」と警告を発している。国会では、森友加計等に関わる公文書が議題となっているが、国権の最高機関での国政調査権が最大限に発揮されて、真相が究明される事を期待している。

橋ーー既定の500字をおよそ30字オーバーしています。さて!

 
 
 

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