「わたしを離さないで」読後感

カズオイシグロ氏の「わたしを離さないで」の感想です。ネタバレにならない程度に。

文の後尾の数字は早川書房のページ数です。

[if !supportLists]① [endif]ルーシー先生は言った「あなたたちはちゃんと教わっているようで教わっていない」――元教師としてホントの事を体を張って教えて来たか、というとジクジたるものを感じました　48

[if !supportLists]② [endif]ルーシー先生が言った「あなたたち、特別な生徒は、健康を保つことが重要です」109――ここでテーマが少しあかされますね

[if !supportLists]③ [endif]部屋で一人、私は枕を抱いて歌「私を離さないで」に合わせて踊っていました。隠れ見ていたマダムが泣いていたのに気づきました。――113　タイトルに繋がるエピソードです

[if !supportLists]④ [endif]「あなた方に老年はありません、中年だってあるかどうか。あなた方は臓器提供の為に作られた存在なのです」とルーシー先生が言った127――ここでテーマがクローン人間だと解ります

[if !supportLists]⑤ [endif]ロドニーは「輪廻転生」とか、そんな話ばかりていました218――転生が出てくるなんて!

それもわずか一行、クローン人間にありっこない転生の夢を語らせるとは!

[if !supportLists]⑥ [endif]「クローン人同士が愛し合い、その事が証明出来たら臓器提供に猶予が貰えるのかもしれないんだって」236――テーマが複雑化していきます。愛し合えば少しだけ長生きの許可がでるかもしれない。証明できれば。と

[if !supportLists]⑦ [endif]ルースはまくしたてました「あんなのが〈親〉のはずがないじゃない。私達の親ってくずなのよ。ヤク中にアル中に浮浪者に売春婦、犯罪者だっているかもしれない」255――シリアスな空想

[if !supportLists]⑧ [endif]「先生が僕らの絵を収集したのは僕らの魂をみわけようとしたのじゃないかな。作品には作者の魂が映し出されるというから」271――魂を映し出す渾身の作品を自分は書いているかと愕然!

[if !supportLists]⑨ [endif]「あなたがいってた、時々すごくsexしたくなるって、だれでもいいからって。あの時私もそうだと言ってやればよかった」353――産めないクローン人の性衝動!

[if !supportLists]⑩ [endif]21~23章のクライマックスの感想は割愛します。

〇自分もいい作品書くぞ　

〇終活の心構えしなくちゃな　　　　　　を二大感想としておきます

番外ーー「催眠をかけられたような表情になった」と言う箇所がでてきました。ページ不明。ですが、私の「てつとの部屋」にこれで掲載した意味がーー牽強付会!