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実存ヒプノ八ーー執筆中


頬を緩めたモモが真顔になって言った。

「水か。ブン、お前、水道法改正をどう思う」

「改正だと。水は地方自治体運営だろ。ライフラインだ」

「それが、施設は自治体保有で運営権を企業委託できるようにする、コンセッション方式が改正だ」「狙いは」

「TPPの一環」

「国鉄にしろ優勢にしろ、民間にして何か良くなったか。いずれ水道料金値上げ、

水質悪化など利潤追求の民営化の行きつく先は目にみえている」

「事は簡単ではない、自治体が赤字の水道運営に困窮している。設備の老朽化、担当能力者の減少、住民の節水意識などだ」

「節水意識は大事た。が自治体赤字は税制を変革すれば簡単な事だ」

「そうだな。世界で多くの自治体が水道事業の民間委託に失敗して,再公営化に必死に取り組んでいるのが世界の趨勢(すうせい)だ。それよりもだ」

「何だ、モモ「国難だ、と非常事態を煽るくらいなら、ライフラインの飲料水の確保は国の最重要責務とすべきだ」

「同感だね。もう一つ重要なことがある」「何だ、ブン」

「食糧安保だ。世界的自然災害や戦争が発生した時の食糧確保の件だ」

「前にも話したことがあったな」

「この四月に種子法が廃止された」

どういうことだ」

「戦後、国民に国が食を供給する責任を負うとして制定されたのが種子法だった。遺伝資源と種子をみなして、国が生産と普及に積極的関与していたものから撤退した。民間参入だ」

「TPPか」「そうだ。多国籍企業が農産物市場を支配する。食べたいものが食べられなくなるというのは食糧主権の喪失だ。俺が作っている野菜の種子は殆ど外国産。おまけにF1だ」

「何だ、それは」「収穫物から次の種を獲れない」

「毎年購入か」「そうだ」

「大変だな。男の無精子症みたいだな。ところでブン、お前の家族計画はどうなってる。革命戦士を産み育てる、というヤツは」「進行中」

そうか。残された時間は少ないぜ。期待しているわけじゃないがせいぜい頑張る事だな」

橋ーー30枚予定の25~27枚目の執筆中の原稿をアップしましたーーいかが?

聞くだけヤボ、駄作って!ーーーそれをいっちゃぁオシメーよ〈と〉

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