サイコロジー❼期⑩ー「我ん張らない」
「我ん張らないシリーズ」❷――愛情の飢餓感
いつも嘆いている人の周りからは人は去る。不幸な人によって来るのは不幸な人である。
うつ患者の本当の愁訴とは「風邪を治して」でなく、「もっと私をみつめて、大切にして」である。
「不幸」を訴える人は、訴えることが、周囲へ「敵意を別な形で表現している」ことに気付かないままでいる。極論すれば、攻撃を続けるには「不幸」のままでいたい、とすらいえる。
ゆえに「私は幸せ」と口に出せない。言ってしまえば「愛を求められなくなるからである」。この場合の愛とは「自己承認願望」である。