ヒプノセラピー・前
児童・生徒さんにとって楽しい夏休みとなりましたね。
私も現役の高校教師時代は待ち遠しいものでした。社会科教師にとってフィールドワーク〈現地視察〉は欠かせないもので、休み中各地の歴史資料館を視察に行くのが楽しみでした。勿論文献学習も。多くの本を読み漁り、「研修報告」用にまとめたノートが三十冊近く手元に残ってます。
大学での専攻は哲学の「認識論」でした。「ロールシャッハ・テスト」なる心理テストがあります。ある図形が「向き合う二人」に見えたり「一つの壺」に見えたりするものです。その反応から分析するのが心理学ですが、厳密な学としての哲学からは「傾向の分析でしかない心理分析は学門とは言えない」としたり、フロイトの「夢分析」にしても「推論でしかない」と否定する傾向にあったように思います〈と、私は捉えていました〉。
ところが、教職になってから、心理学勉強の必要性にかられて行きました。一方、組合運動にも力を入れました。生徒を取り巻く教育環境の改善から「授業料無償化」「40人学級実現」「教育予算増を」等多くの運動にも関わりました。ところがそれらの要望は一向に実現するどころか、生徒を取り巻く環境は悪化の一途で、「悩める生徒」「問題傾向を持つ生徒」は増える一方でした。そこで校務分掌で「教育相談係」に就かせて貰うと各種研修で多くのカウンセリング技法を学び、心理検査技法士などの資格取得をする一方で、独学で多くの心理学の専門書を読みました。フロイト、ユング、アドラー、国内では国分康孝。
中で一番関心を持ったのは九大の成瀬悟策氏の「催眠法」でした。四十年前です。その頃から、催眠研究の第一人だった氏の書を中心に「教育催眠」関係書を独学で読み漁ってきました。そうして習得したのが「催眠による暗示療法」です。人の心は「意識と無意識」からなり、無意識部分の占める割合が極めて大きい、例えるなら氷山にも似て海中に沈んでいる大きな部分、ここに働きかけて効果を強めようというのが「催眠法」なのです。そして覚醒後も効果を残す技法を「後催眠効果」と言います。「アガリ症が消える」「乗り物酔いが無くなる」から「不安が消える」「自信をもってやれるようになる」まで多くの症例に適用できる催眠法は、現在はスホーツ世界でも「ルーティンの習慣」や「メンタルトレーニング」にも用いられています。副作用が一切ない事も最大利点と言えるでしょう。相談したい事案がありましたら鹿屋在住の私へご連絡下さい。
夏休み期間中、数日前にご予約を。十八歳未満は無料です。真剣な方に限らせて貰います。電話は08039461891へ。興味のある方はHP「てつとの部屋」をご訪問下さい。中で「心理学」コーナーは四百回ほど展開して、閲覧は一万回超えになっています。次回は「退行催眠」論です
橋ーー本日25日の南九州新聞コラム掲載文です
携帯番号をお知らせしてさて!?ーー