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日米・農業密約


 日米貿易交渉の農産物をめぐる“日米密約”は、トランプ大統領の計らいで、発表が参院選後に先送りされている。どう考えても、安倍首相がTPPレベルを超える大幅譲歩を約束したと想像できる。参院選では農業票の行方も注目されるが、農業県(道)で、ウッカリ自民を勝たせたら、日本の農業は地獄に直行だ。  日米貿易交渉のうち、農産品は4~5月に〈TPP並み〉で早期妥結するとみられていた。ところが、5月に令和初の国賓として来日したトランプ大統領は、安倍首相とゴルフを楽しんだ後、こうツイート(26日付)した。 〈日本との貿易交渉でとても大きな進展があった。とくに農業と牛肉でね。日本の7月の選挙が終われば大きな数字が出てくる。大いに待ってるよ!〉  貿易問題に詳しい「アジア太平洋資料センター」の内田聖子共同代表が言う

「春先から米国の農業団体は、高い水準での妥結要求を強めていました。そんな中、トランプ大統領としては参院選後の発表にすることで、その分、日本からさらなる譲歩を引き出せると考え、交渉したはずです。関税率や規制緩和などで、日本はTPPレベルを超える合意をさせられた可能性が高い。安倍首相も選挙が終わっているので、そこで農家から大きな反発が出ても、痛くもかゆくもないですからね」  トランプ大統領がツイートした翌日、安倍首相は「トランプ大統領と日米ウィンウィンとなる形の早期成果達成に向け議論を加速させることで一致した」と言ったが、“日米ウィンウィン”とは、こういうことだったのだ。 TPP以上の日米合意は、農家にとって影響は計り知れない。 当然、TPPの他の加盟国やEUは、米国と同じ条件にするよう日本に要求してきます。全世界からの輸入農産物が拡大し、農家は大打撃です。農家は、とんでもない日米合意がされていることを前提に一票を投じる必要があります」(内田聖子氏

3年前の参院選で野党は、北海道で勝ち越し、東北6県で5勝を挙げ、安倍農政に「ノー」を突きつけた。  今回、自民に現職が多く、選挙戦序盤は野党の苦戦が目立った。しかし、ここへきて、野党が盛り返しつつある。別表が10の農業県(道)の最新情勢だ。終盤の戦い方次第で、野党の9勝1敗も視野に入る。野党圧勝で日本の農業を救えるか。ーー日刊ゲンダイ14日より転載

橋ーー上記・農業県に「鹿児島・宮崎」が入って無いのが哀しい。見放されてるみたいで😢

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