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アベ誤読の真因は


読み間違いの心理について

 思春期の中学生で、英語を習うようになった時、数字の六を読めなかった。皆の前でイヤラシイ読み間違いをしてしまう事に怖気づいたからである。後に、読み間違いや言い間違いは無意識の深層心理が作用しているというフロイト思想を知り、そこからユングなど心理学に関心を持った。「トラウマは本人がそれを望んで選択しているのだ」との最近のアドラー論などにも興味を持ったのは心理療法に関する仕事をしているからである。

 中で、今興味があるのは総理の弁である。「云々」を「でんでん」、「背後」を「せご」と誤読したのは単に漢字力不足だろうし、杉原千畝を読めなかったのは事前学習不足とすまされる。

 ところがこれは不見識で済まされるだろうか。先日の天皇陛下の退位礼正殿の儀で「天皇皇后両陛下には末永くお健やかであらせられます事を願っていません」と国民を代表して総理が述べているのだ。「願っていない」は総理の深層心理か、それとも「願って已みません」を誤読したのか、原稿の下読みもしないで臨んだのか。官邸HP映像からは既に消されたが、真因を知りたいところである。

橋ーー南日本世論へ投稿もボツ 

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