「我田引道」--国交副大臣
国交副大臣の塚田一郎参院議員の発言が大炎上だ。塚田氏は1日、北九州市で行われた福岡県知事選の応援集会で、下関北九州道路(下北道路)の調査が今年度から政府直轄になったことについて、「総理とか副総理が言えないので、私が忖度した」と明言し、「(吉田博美参院幹事長から)これは総理と副総理の地元の事業だよ」と言われ「分かりました」と応じたエピソードまで披露。道路整備で便宜を図ったと口にしたのである。 北九州市と下関市を結ぶ下北道路は、1998年に政府が策定した「海峡横断プロジェクト」のひとつとして調査が進められてきたが、大型公共事業への批判が高まり、2008年に凍結された。ところが、安倍政権下の17年度から、調査費約2100万円のうち700万円の補助金支給が始まり、19年度からは政府直轄で調査することが決定。一度は止まった計画が安倍政権下で復活したわけだ。
「安倍首相のお膝元・山口県と麻生副総理の地元・福岡県を結ぶ計画だけに、地元では『安倍・麻生道路』と呼ばれています。地元財界の試算では、建設費は約2000億円に上るとみられている。両県選出の国会議員にとっては、安倍総理と麻生副総理の在任中に事業化することが“最重要課題”といわれています」(福岡県政関係者) 安倍首相自身も昨年10月、下北道路の整備促進を図る自民党参院議員との会談で「早期建設に向けた活動にしっかり取り組むように」と話していた。 「そもそも両県を結ぶ道路は、既に関門橋と関門トンネルの2ルートがある。交通量も減少傾向にあり、福岡県議会では、第3の道路を造る意味はないと野党が追及しています」(前出の福岡県政関係者) ■福岡知事選では劣勢に そんな中で、予算決定に関与できる塚田氏の発言は一発アウトだろう。
「塚田さんはお堅いタイプで、過去に失言したことはほとんどない。今回の失言は、二階幹事長と麻生さんの“代理戦争”になっている福岡県知事選が原因でしょう。塚田さんは麻生さんの元秘書で、『私は筋金入りの麻生派』と公言するほどの間柄。現状、麻生さんが支持する自民推薦の新人は、二階派が支援する現職に大差をつけられている。大惨敗だと、麻生さんの求心力が低下しかねません。焦る塚田さんが少しでも新人の票を増やすため、『安倍・麻生道路』をアピールし、やりすぎてしまったとみられています」(永田町関係者) 塚田氏は「我を忘れて誤った発言をした」と釈明。ついつい“本音”を漏らしてしまったということか
橋ーータイトルは社民党又吉氏の語です。「政治の私物化」--許せん!
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