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「平成」の終焉。平和国家の終焉


 この国にとって、19年が歴史の節目になることは論をまたない。4月30日をもって現天皇が退位し、平成という時代が終わる。 「19年は重大な年です。安倍政権はいよいよ、戦後73年も続いた平和国家の金看板をかなぐり捨てようとしている。護衛艦いずもの空母化を決め、憲法改正も仕掛けてくる。名実ともに戦前回帰を完成させようとしているのです。全体主義で軍拡と侵略戦争に走った負の歴史を繰り返そうとしている。統一地方選と参院選で退陣に追い込まないのなら、国民は覚悟が必要です」(本澤二郎氏=前出)(写真は航空母艦いずもと防衛相)  日本は明治改元から73年目に太平洋戦争に突入し、悲惨な経験をした。焼け野原からの復興を経て戦後73年を迎えた18年、政府主催で「明治150年」を祝う式典が行われたことは象徴的だ。安倍はこの式典で、列強に後れを取っていた明治日本が短期間で近代化を成し遂げて植民地政策を進めた歴史を称え、式辞をこう締めくくった。

「我が国は、まさに歴史の大きな転換点を迎えようとしています。私たちは、平成のその先の時代に向けて、明治の人々に倣い、どんな困難にもひるむことなく、未来を切り開いてまいります」  明治に倣った未来を見据えているのだ。 元号「平成」の由来は、「史記」五帝本紀の「内平外成」と「書経(大禹謨)」の「地平天成」とされる。「国の内外、天地で平和が達成される」という願いが込められていた。 その平成時代の終わりとともに、侵略と戦争の記憶も美化され、平和国家は死語になろうとしている。ーーリテラ1/3より転載

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