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政府は沖縄の民意を聞くべし


5日、南日本へ投稿しました。未掲載

沖縄県知事選は、翁長前知事の意思を継ぐと訴えた玉城氏の勝利となった。過去最高の得票は内外メディアが報じるように辺野古新基地反対の民意である。一地方の選挙ではない。「危機管理の中心ゆえに官邸を離れられない」と述べていた官房長官が三度も対立候補の応援に訪沖した事からも本選挙を政権が防衛外交の重要な澪標と認識していた事が解る。

だが重要な選挙だったにも係らずテレビメディアが選挙分析や展望等の解説報道をしない事は解せない、政権への忖度ではあるまいが。新基地不要という県民意志が示された以上、政府は移設計画を白紙に戻し、虚心に新知事と向かい合うべきだ。翁長知事誕生の時のように四か月も会わないというのでは県民の不信を増幅させるだけである。加えて、沖縄関係予算も基地維持貢献度に応じて配分するという飴政策を沖縄県民が否定した事も重く受け止めよ。総理は「信なくば立たず」と言う語をよく用いるが、在沖米軍も民心を離れては機能は危うい。逆に、憲法に明文化せずとも「信あらば立つ」のが自衛隊組織であると考える。

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