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時代の良心・金子兜太氏を悼む


上記タイトルでやっと稿をまとめ、新聞世論欄に当丑ました。採否は別としてーー

以下です。規定より80字ほど多い580字です。

時代の良心・金子兜太氏を悼む

 「俳句弾圧不忘の碑」が二十五日に長野県上田市の無言館敷地で建立された。発起人の俳人金子兜太氏は除幕に立ち会う事なく、五日前の二十日に霊山に旅立たれている、治安維持法で獄門死にあった小林多喜二と同命日だった。金子氏は戦後、米軍捕虜を経て、自分の俳句は平和の為にある事を願うと日銀勤務の傍ら句作に励んだ。著書で山頭火に光をあて県内各地に今、山頭火句碑が見られるのも氏の功績によると考える。日銀では東大卒にありがちな出世街道を歩む事を否定したのは論語にいう「不義にして富み且つ尊きは、浮雲の如し」の「存在者」の心境では無かったかと推測する。晩年には九条の会へ「アベ政治を許さない」の揮毫を残している。「こんな政権に漢字は勿体なかったから」カナにしたそうである。「きれいごとを言う人間は信用しない」として庶民の側に立つ姿勢から、現政権が「戦争準備」「人命軽視」と映っていたからに他ならない。改憲反対は元兵士で一月に逝った保守の重鎮、故野中勉氏も同様だった。金子氏の講演は志布志市で一度聞いた。「梅雨空に九条守れの女性デモ」と詠んだ一さいたま市民の句が公民館だよりに不掲載となった事件の裁判を紹介し、こんな窮屈な時代こそ女性が発言をと期待する内容だった。園児たちとの交流で見守る氏が優しいまなざしをしておられたのが印象に残っている。 

九条の会おおすみ会員   

筆名    橋 てつと

本名  土橋雄幸

橋ーー三倍はあった内容を少なくするのって

  いやーきついっす、ね。社会への遺言?みたいなつもりで書いています

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