サイコ⑮ーより深い心理学⓲
- 2017年12月13日
- 読了時間: 4分

「行為障害」原因
気質要因:
気難しく感情調整の難しい気質や平均以下の知的能力、特に言語性IQの低さなどが含まれます。
環境要因:
(1)家族に関する危険要因・・・親の拒絶やネグレクト、一貫性のない子育て、行きすぎたしつけ、身体的または性的虐待、早期の施設での生活、頻繁な養育者の変更、大家族、親の犯罪歴、家庭内の精神病理(例:物質関連症候群)が含まれます。
(2)地域に関する危険要因・・・同世代からの拒絶、非行集団との関係、近隣の暴力に接することが含まれます。
上記2つの危険要因は、10歳以前に症状が現れる「小児期発症型」のある人でより深刻な傾向があります。
遺伝要因と生理学的要因:
両親または養父母などに素行症があると、子どもも素行症になる危険性が高くなります。また、重度のアルコール使用障害、抑うつ障害群、双極性障害群、統合失調症があったり、注意欠如・多動症または素行症だったことのある両親の子どもも、素行症のリスクが高いようです。
該当すれば特定せよ
〇向社会的な情動が限られている:この特定用語に適合するには、その人は過去12ヵ月にわたって持続的に下記の特徴の2つ以上をさまざまな対人関係や状況で示したことがなければならない。これらの特徴は、この期間を通じてその人の典型的な対人関係と情動的機能の様式を反映しており、いくつかの状況でたまたま怒るだけのものではない。このため、この特定用語の基準を評価するためには、複数の情報源が必要になる(例:親、教師、仕事仲間、拡大家族、同世代の友人)。
〇後悔または罪責感の欠如:何か間違ったことをしたときに悪かったまたは罪責感を感じない(逮捕されたり、および/または刑罰に直面した場合だけ後悔することをのぞく)。
〇自分の行為の否定的な結果に関する心配を全般的に欠いている。例えば、誰かを傷つけた後で後悔しないし、規則を破った結果を気にしない。
〇冷淡――共感の欠如:他者の感情を無視し配慮することがない。その人は冷淡で無関心な人とされる。自分の行為が他者に相当な害を与えるようなときでも、その人は他者に対してよりも自分自身に与える効果をより心配しているようである。
〇自分の振る舞いを気にしない:学校、仕事、その他の重要な活動でまずい、問題のある振る舞いを心配しない。期待されていることが明らかなときでもうまくやるのに必要な努力をすることがなく、典型的には自分のまずい振る舞いについて他者を非難する。
〇感情の浅薄さまたは欠如:浅薄で不誠実で表面的な方法(例:示される情動とは相反する行為、情動をすばやく“入れたり”“切ったり”切り替えることができる)以外では、他者に気持ちを表現したり情動を示さないか、情動の表現は利益のために用いられる(例:他者を操ったり威嚇するために情動が表現される)。
現在の重症度を特定せよ
軽症:診断を下すのに必要な素行上の問題はあっても、わずかに超える数であり、素行上の問題は他者に比較的小さな害を及ぼしている(例:嘘をつくこと、怠学、許可なく夜遅くまで外出する、その他の規則違反)。
中等症:素行上の問題の数とその他者への影響は、軽度と重度で特定されるものの中間である(例:被害者の面倒ではない盗み、器物破壊など)。
重度:診断を下すに必要な数を大きく超える素行上の問題が多くあり、または素行上の問題が他者にかなりの被害を引き起こす(例:強制的な性行為、身体的に残酷な行為、凶器の使用、被害者の面前での盗み、器物破損および家宅侵入)。
治療
規則が首尾一貫している環境は、さまざまな問題行動を抑えることに役立ちます。家庭でそうした環境が作られると、適切な行動が促進されることがあります。しかし、それができない家庭では、先に両親に精神医学的問題がないかを確かめ、必要に応じて治療をします。家族が虐待したり、混乱したりしているような場合は、子どもを家族から引き離して、首尾一貫した環境におかねばならないこともあります。
また、問題解決技法の上達を目指す個人精神療法が有益なこともあります。日常的な出来事に対し、不適切な反応をしていることが続いているのを、カウンセリング等を通じて改善していきます。 薬物療法は、補助的治療として有益です。表立った爆発的な攻撃性は、抗精神病薬が有効な場合があります。















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