サイコ⑭ーより深心理学❾
「カタルシスと自殺願望」
〇「カタルシス」
誰かに悩みを聞いて貰ったことで、心が軽くなった経験は有
りませんか
そのような心にため込んだイヤな思いを吐き出すことを 「カタルシス」といいます。
ギリシヤ語で、純化、浄化の意味を表します。
ギリシア悲劇の鑑賞は、カタルシス効果をもたらし、精神の安定につながるとアリストテレスは推奨したそうです。
吐き出すと言えば、だれもいないところで大声で「バカヤロー」というのも一種のカタルシスですし、いい音楽を聴いて心の平穏を取り戻すのも「音楽療法」として効果があるとされています。ただ騒がしいだけに聞こえる音楽に一体となって絶叫するのもカタルシスなのです。
そして、最後に
「自殺願望者」を誘い出し、大量に殺害した事件が報道され、話題になっています。
「死にたい」という人はホントに「死にたい」のでしょうか
違います、「生きたい」のです。
「死にたければ、人に止められる前に、黙って独り死ねばすむ」だけの事ですから。
年間三万人近い自殺者のでる不幸な国、日本。
黙って独り死ぬ自殺者が本当に死ぬ道をこっそり探したら、富士の樹海は混雑するでしょうね。「樹海の死」と「街中の死」どちらが多いかというと「街中」です。死後も自分の事を語って欲しいのです、見ず知らずの人にも。孤独感の現れです。
よって「死にたい」と訴える人は「生きたい、私の気持ちを解って」と寄り縋ろうとしているのです。全部わかってあげられなくても、励ましの言葉を見つけてあげられなくても話をきいてあげるだけでもいいのです。「辛くなったら、また話てね」でいいのです。
私は、そう思います