政党にアンケートした結果
毎日小学生新聞は、読者の子どもたちが「政党」を知るのに役立ててもらおうと、総務省届け出の8政党にアンケートを実施した。読者のほとんどが、国の政治の仕組みを学校で習っていない。政党とは何かも分からない世代の関心を高めるため、「あなたの政党をすしネタにたとえると? 動物にたとえると?」と尋ねたところ、「たまご」「あなご」「ゾウ」「ロバ」などの回答が返ってき
アンケートでは、国の借金や憲法改正、原発など争点となっている政策について尋ねたほか、「子どもにアピールしたい政策は?」なども聞いた(回答は17、18日付<一部地域は18、19日付>毎日小学生新聞に掲載)。
低中学年に政策を理解してもらうには、紙幅も限られていて難しい。だが、選挙は政治への関心を高める絶好の機会。自らの政党を「すしネタ」や「動物」にたとえてもらうことで、未来の有権者に興味を持ってもらおうと試みた。ただし、読者には「これは政党の人が自分たちで考えたイメージ」「外から見たイメージとずれがないか、周りの大人に聞いてみることも忘れないでください」と注釈をつけた。
さて、その結果は--。「すしネタ」自党分析では、新党の希望の党と立憲民主党がくしくも同じ「たまご」と回答。理由は、希望の党が「できたばかりの政党」と生まれたてのイメージを前面に出したのに対し、立憲民主党は「庶民的」をアピールした。
自民党は「ちらしずし」で多様性をアピール。同じ与党の公明党は「味をひきしめ、なくてはならないもの」という理由で「わさび」と回答した。わさびは多くのすしネタと相性がよく、与党の親密ぶりをアピールしたかのよう。ただ、どちらも「すしネタ」ではないところに、子どもはどう受けとめるか。
共産党は「マグロの赤身」で、白身の「タイ」と答えたのは、日本維新の会。その理由は「腐っても鯛(たい)と言われるような政党を目指している」。党勢回復を目指す社民党は「見つけづらい」を理由に、自らを「あなご」と称した。
「動物にたとえると?」は前回2014年の衆院選でも各党に聞いた。当時と同じ回答をしたのは、自民党の「ゾウ」、日本維新の会の「トラ」、社民党の「ジュゴン」で、自己イメージが確立していることをのぞかせる回答になった。
各党の回答は、実態を表しているのか、乖離(かいり)があるのか。子どもに聞かれたら、さてどう答える?【斎藤広子】
(橋ーー寿司ネタに、チラシ寿司とかワサビとか答える頭って? これが能力か?)