沖縄問題をわが身としてーー南日投稿文
沖縄問題をわが身として
本日、辺野古の海と題した風向計は、大田元知事の「本土は沖縄の痛みを自らの痛みとして感じてくれれば」の言を引いていた。
一九九九年、鹿児島県両教組主催の教育研究集会で講演してくれた氏は「沖縄の心を語る」と題した中で、基地経済から脱却し自立経済振興を図る計画を熱く語った。氏の理念は現在、振興計画「沖縄21世紀ビジョン計画」に引き継がれている。最近のNHK世論調査で、基地がなくても経済は成り立つと沖縄の六割以上の人が答えたのに対し、本土では逆に六割が沖縄には基地がないと困るはずと答えている。
十七日付けの琉球新報紙は市民団体が全国都道府県知事に五月に行ったアンケート結果を紹介している。回答のあった四十二県の中で、「沖縄の基地集中を、日本全体で安全保障の負担を分かち合うべきだ」と答えたのは僅か一県、沖縄の基地縮小への賛意は四県のみだったという。安全保障という重要課題を国に丸投げして責任逃れをする県指導者の姿勢は、当事者意識を欠いた本土に生活する有権者の態度の反映だと、主催団体は批判したそうだ。
大田氏がよく使った「沖縄にはかわいそうという上から目線の言葉は無い。肝(チム)苦しゃという、貴方と同じように私も心を傷めている」の言葉は冒頭引用に繋がる。平和を求道する姿勢から、本年のノーベル平和賞候補にノミネートされていた氏を哀悼したい。
(橋)ーーこれでも80字オーバーなのです。入れたいのは、この二倍以上あったのですが――削るのって本当に大変です。
「詩織さん」「共謀罪成立」に続き、六月三本目の投稿でした。
ま、採否は気にならなくなりました。当局担当者にテレする安易な方法を見つけたので〈( ´艸`)〉