共謀罪反対ーー南日本へ投稿文
本日の投稿文です
「共謀罪の成立に反対する 共謀罪が成立となった。参院では委員会採決を省略するという暴挙である。こうした法案処理は「良識の府を名乗る参院の自殺行為である」との本紙社説に同意する。
このような愚挙では参院不要論が出るのは必定である。
政府は、国際組織犯罪防止条約締結の為に共謀罪が必要だと主張してきたが、同条約の立法ガイド役のバッサス氏は、経済犯罪摘発を目的とする同条約に関して、主要なテロ対策条約を批准し法整備も終っている日本に新たな立法は不必要と述べ、国際条約を口実にして優先したい国内対策を実現する事への警告すら表明していた。同様に日弁連も処罰対象を未遂へも拡大する同法は現刑法体系を大きく変えるものと反対を表明していた。
採決と閉会を急いだ理由は、森友や加計学園の疑惑隠しの為と指摘する識者もいる。森友では復古思想を共有する知人へ、加計学園では総理自らが腹心の友と称する友人へ便宜を図った疑いは払拭されていないと答える多数の国民の声がいずれ消えると為政者が考えているなら思い違いも甚だしい。
「他人が先、身内は後」という旧き善き慣習も忘れた為政者に論語為政論から送る
「政を為すに徳を以てすれば、例えば北辰の其の所に居て衆星のこれにむかうが如し」。北辰とは北極星である。道徳を説くより自ら徳ある行いで導く、つまり導徳の勧めである。間違っても損得の導得ではない。