日韓合意は再交渉を
今日もまじめに自文を書きます。
きっかけは、南日本紙の本日の社説
「日韓関係 国際的な信義を守るべき」と日韓合意の履行を韓国政府にせまるものでした。ン?と違和感を覚えていたら、最新のニュースが国連の委員会報告書を出したのです。それで、上記タイトルの自説です。
日韓合意は再交渉を
昨年末、釜山の日本総領事館に慰安婦像(韓国通称では少女像)が設置された事に抗議し、政府は大使と総領事を帰国させた。約九十日に及ぶ帰国は外交成果を上げる事もなく再帰任させている。緊迫度を強めていた朝鮮半島情勢を冷静に見た時、大使と総領事不在では、非常事に在韓邦人の保護など不可能と考えての判断だったと思われる。
国際政治はもとより国民世論も動くという実態を見逃してはならない。
先日の大統領選で韓国民は前政権と異なる「対北融和・日韓合意再交渉」を主張した文在寅氏を選んだ。韓国民間報道機関が二月に行った世論調査では、七十%が日韓合意の再交渉を支持しており、新大統領も民意を尊重した対日対応に動く事と思われる。
一方、国連の人権条約に基づく拷問禁止委員会は十二日、慰安婦問題を巡る日韓合意の内容を見直すよう勧告を発表した。「被害者補償や名誉回復、真相解明、再発防止の約束等、不十分」とし「被害者への補償と名誉回復が行われるよう両国は合意を見直すべきだ」と再交渉を促している。
昨年末の時点で、慰安婦の三割近くが受領を拒否しているときく。
国家を拘束する条約や協定でもない合意の履行を迫るより、再交渉に応じる事によって、日韓関係はより信頼度を高め、強固となるのではないか。
文氏が選んだ李新首相は知日派だそうである。窓は開いている。