「改憲発言」批判
最近、ズボラしたみたいに他からの引用、転載が多かったのでーー
今回は全文、自文です。
首相の改憲発言に思う
十日付けの南日本紙社説で「強引な姿勢で目に余る」と首相の改憲答弁を批判していたのに強く賛同する。
総裁として発言したもので総理としてのものでないと詭弁を繕い、国会論戦では「真意は某新聞を読め」と野党議員を突き放した。全国民を代表する国会議員の質問に答えないとは国権の最高機関である国会軽視も甚だしい。
韓国の文新大統領は就任にあたって「憲法を遵守して、国家を守り(中略)自分を支持しなかった人にも仕える皆の大統領になる」と宣誓した。選挙制度が異なるとはいえ、憲法の最高法規性と立憲主義を理解した発言である。
日本国憲法も最高法規性を九十八条に謳い、九十九条には、公務員の憲法尊重擁護義務を課している。内閣の任務は憲法と内閣法に規定されている。が、憲法改正の文字はない。第二十四回国会の憲法調査会に公聴人として出席した法学者の戒能通孝氏は「内閣に憲法改正案の提出権がないという事は、内閣が憲法を忠実に実行すべき機関である、という趣旨を表している。(中略)国権の最高機関でないものが、自分のよって立っておるところの憲法を批判したり否定したりするという事は、矛盾でございます」と陳述した。 次の言葉を加えたい「内閣が憲法改正論議を促す事自体、明白な憲法違反である」と。
短いですが、今回はこのへんでーーーー