サイコロジー三期⑲ーーアドラーシリーズ⑦
アドラー心理学も終わりのひとつ前で、次回の八で最終回とします。
ては、今回は「嫌われる勇気」としましょうか。
前回に「他者貢献それこそ幸せになる道」としたのを思い出してください。その続きです、内容が矛盾する?
いいえ。考えてみましょう
自分がよかれと思ってした行動が必ずしもみんなに喜ばれるとは限りません。人の受け止め方はそれぞれ,千差万別といえます、だから結果として、嫌ったり、嫌がったりする人がでてくることもありうるでしょう。全員の顔色を窺ったり、結果を恐れていては動けなくなります。よって、結果として嫌われることを恐れるな、委縮するな。たとえ一部に嫌う人が出てこようが、自分を信じて行動せよ、というわけです。ここまでがアドラーでした。
私の好きなカントも「実践理性批判」だったかに「善意思」という語でおなじようなことをいっています
「誰からも善だと結果的にいわれる行為は難しい、完全な善は難しいとしても、良いことをしようとした意思、つまり善意思は誰からも批判されない、完全なる善といえる」と
カントは同署の中で最後に次のようにも言っています。
「そのことを考えれば考えるほど、新たな感嘆と尊敬の念で心を満たすものが二つある。頭上に輝く星空と内なる道徳律である」と。これは彼の墓石にも記されているとのことです。
人間を信頼した素晴らしい言葉だと思った私は、担任をさせてもらった時の学級通信のタイトルを「星空」でずっとやってきました。
すべての個性が輝くようにとの願いです、と学級通信第一号には必ず書いていました。
たとえ力たらざりと、その意思はみなぎっていたのですよ( これって()つけすぎかな? )