サイコロジー三期⑬ーーアドラーシリーズ①
カミュは「異邦人」の中で、殺人者ムルソーに殺人の動機を「太陽が眩しかったから」と言わせている。
二十代に入る前、これをよんで頷けた思いがある。実存思想に深入りする前だ。
さて今回からアドラーシリーズである。
アドラー説を説明しよう。
① 回目。 動機あるいは行動原因について
刑事裁判では動機が主因として語られる。小説でも行動の動機から過程は丹念に描かれる
実際はどうなのだろう。同期理由として
「失恋したから」「不合格になったから」「会社をリストラされたから」「災害にあったから」うんぬん、百も千も万も理由は考えられるのだが
「失恋したから」--相手を刺した 「不合格」「リストラ」されたから学校、会社に放火したなんてのはなんの説明にもなっていない。失恋したみんなが刺殺を、不合格リストラのみんなが放火をするわけじゃないのだから。
よって「原因」「理由」「動機」なんてのは後付け説明であって、意味ないものなのだ。
原因を探してそれをトラウマにするなんてもってのほか、だ。
原因なんて探す暇があったら、やりたい目的の方を探そう。
どうして うまくいかないのだろうという原因探しでとまってたらダメ
どうやったら うまくいくだろうと思考をかえてみよう、それが目的達成へとつながる。
結論、原因に意味はない、それよりやりたい目的を探そう