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サイコロジー三期⑪ーー「セルフハンディキャッピング」


バーグラスは実験を行いました。

「今から、少し難題をやってもらいます。その前に、このどちらかの薬を飲んでください」と。

Aは 「一時的に能力を高める薬」

Bは「一時的に能力を低くする薬」

てす、あなたはどちらを選ぶ?

この実験の結果「能力の低い人ほどBを選んだのでした。

理由は簡単です。失敗しても薬のせいにできるからです

このように、わざと「ダメだった時の言い訳をつくることを「セルフハンディキャッピング」といいます。ではなぜこのように事前に「セルフハンディキャッピング」をしてしまうのでしょう。例えばテスト前「今日は体調悪いのよ」と言っておけば

テストが悪かった時「やっぱり体調悪かったし」と

うまく行った時「不調だったのにできるオレはなんてすごいんだ」と、どちらでもうまく使い分けられるからです。

 しかし、そうでしょうか。テスト前にこのように「セルフハンディキャッピング」をする人は、しない人に比べて、実際に成績は悪かったのです。「私、バカだから」という人は「実際にバカなのです」と言ってしまったら身も蓋もありませんね。ですが「セルフハンディキャッピング」をしてしまう人の成功率は実際に低いとされています。「言い訳」を先にしてしまうことで必死さが無くなるからと考えられます。

中国故事を紹介します。

韓信の率いる軍三万が対峙したのは三十万むの敵軍でした、。その時、韓信は逃げ場のない川を背後に選んで闘うことにしたのです。その時、自軍兵士は驚異的な力を発揮して敵を破りました。ここから「背水の陣」という語が生まれました。

自らの逃げ道を断って向かう、これを別に言い直せば「退路を断つ」になります。

「退路を断って正面突破≫--難しいことではありますね、ウム

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